PSIコンシェルジュより18(社会保険労務士試験について思うこと)(2026/2/20)
今年の社会保険労務士試験の合格基準点は補正(選択3科目、択一1科目)が入り、合格率は5.5%でした。最近の傾向からしますと試験の主催者は7%前後の合格率で2000人台の合格者を目安にしているのだろうと考えられていましたので受験関係者は驚いています。
なぜ、難易度を上げたのでしょうか。受験指導をしている講師が次のように分析しています。
「合格率が2.6%(平成27年)、4.4%(平成28年)の時代がありました。前年の平成26年に社会保険労務士(以下、社労士と記します)の職域を拡大する法改正があり社労士が裁判所で補佐人となる制度が、士業の利害関係を調整して議員立法で創設されています。公のコメントは無いですが、難易度の高い試験を課すことで社労士資格を持つ者の能力を担保するためではないかと推測できる」と分析しています。
令和7年に社労士業務に労務監査を含む法改正がありましたので、5.5%になったのは、そういうことなのかと思わざるをえないです。
ところで、現在の申請業務は、人事労務管理ソフトとe-Govが連携され、さらにソフト側にAIを付加した申請にすることで業務の手間は大幅に削減されつつあります。今後もAIによって自動化されることが増えてAIソフトが申請を担う時代が来るのかもしれません。
少子高齢化、人口減少で、人間の手を煩わすことなく手続が進むでしょう。ネット社会の地球では、いつ、どこからでも、申請できる時代です。
このような時代であっても社労士試験は、文字で書かれた問題文を読み、条文、通達、判例等を踏まえた設問から正解肢を選び、制限時間内に解き終えて合格点を取らねばならない形式です。なんとしても、ここを通過しなければなりません。
ある講師が最初の講義で「読んで、考えて、理解して、記憶する。そして問題を解く。正解した、間違ったと確認するだけで終わる人は、いつまでも力がつかない。なぜ間違ったのか、間違った部分を書き出し、正解した問題であれば重要なキーワードを書くなどして客観的に確認することが大事です。これをこつこつ積み上げる学習方法を早く身につけてほしい」と言われました。
「いつまでも力がつかない」という言葉が妙に気になり、そうありたくないという気持ちは常にありました。今、考えると、とても有難いコトバとなりました。
昨年ようやく合格した者からのメッセージです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
